ころころと狸賽は転がり続ける

以前からどうして狸寄席を始めたか、狸寄席の目標とは?などたまに振り返ることはしていますが、今回もあらためて振り返ってみたいと思います。
以前の記事はこちら

狸寄席の前身は、春風亭柳朝師匠の落語会です。狸小路に常設演芸場をつくる会代表の住出が札幌旭丘高校の同級生のよしみで2010年に独演会として始めたことがルーツです。代表の住出は、この年の初めに出張で東京に行き、高校卒業からおよそ20年ぶりに柳朝師匠こと谷田君に再会を果たしました。その場所は今も毎週土日に続いている黒門亭です。柳朝師匠はその日、黒門亭の出番でした。終演後、柳朝師匠は住出に声をかけ、その後二人でお茶を飲みました。そして、札幌で落語会を開こうということになったのでした。そのころの札幌の落語会といえば、ごく限られたもので、今の落語ブームとは程遠い状況でした。ノウハウももちろんなく、手探りで始めましたが、高校の同級生やその知人などの協力もあり、なんとか開催にこぎつけました。このとき会場でいろいろとあり、そのことなどは忘れることができませんが、この話はまた別の機会に。

柳朝師匠は高校のころと変わらずひょうきんで実は芯がしっかりしていて、「頑固な草食恐竜のような」(喬太郎師匠談)人間ですが、その誠実な人柄と古典をしっかりとつとめるところがなんともいいんですよね。柳朝師匠もマクラで話していることなので、知っている人もまあまあいるんですが、10年前に肺の病気を患って、一時期休んで、そのあと復帰して、なかなか声量が戻らない時もあったのですが、今は全開バリバリです。50歳は落語家としてはまだまだ若造、これからがますます楽しみです。
柳朝2010

わがままなこちらの要望にもよくよく考えてくれたり、難しい師匠連にもしっかり対応してくれたりと、こちらがわからないくらいの何気ないサポートというか気づかいがまたありがたいんです。
このあたりはまた別の話。

今回は、橘家圓十郎師匠と三遊亭天どん師匠もゲストです。

天どん師匠は、三遊亭圓丈師匠のお弟子さんで新作も古典もこなす独特のキャラクターを完璧に使いこなす方で、全国にマニアがたくさんいます。札幌にも定期的に訪れているんですが、最初の会の準備に実は立ち会っています。これも偶然の妙ですね。このこともいずれまた別の話。

狸寄席情報はホームページに集約しています。

これは友人の柄シャツさんに無理やり作ってもらいました。

予約ができる、狸寄席とは?がわかる、ブログとリンクしている、BASEの狸寄席ポンポコストアhttps://tanukiyose.base.shop/もリンクしているという優れもので、

今回はオンライン生配信にも挑戦します。
会場も新しく、いろいろと初めてのことが多くて不安も多いですが、お客様の笑顔を楽しみに、前に進んでいきます。

2020狸寄席チラシ表面
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プロフィール

tanukiyose

Author:tanukiyose
狸寄席は、地元で活躍する芸人(パフォーマー)の紹介の場でもありたいと思っています。札幌に来たら狸寄席を見に行きたいと思われるような、お客様に愛されるコミュニティを目指します。
Q 札幌に寄席をつくろうと思うわけは?
A 東京や大阪には、定席と言われる寄席があります。そして寄席のある街の周辺には昔ながらの賑わいがあって、風情があります。我々は、かつて7軒も寄席があったと言われている札幌の中心市街地に、気軽に生の演芸を体験できる場所をつくることで、街を味わい豊かにできるのではないかと考えています。狸小路を和服で行きかう人が増えたり、北海道の歴史や出来事を落語にする人がでてきたり、そうした街に魅力を感じて、街を愛する人が増えれば良いなと思っています。即物的に買い物を楽しむだけではない、そこにいる時間を楽しめる場所をつくることで、文化的に豊かなまちづくりに貢献できると信じて「寄席」づくりを目指しています。
Q 狸寄席と他の落語会の違いは?
A 狸寄席は、本場江戸の寄席のように、着流しでふらっと立ち寄れて飲食も楽しめることができます。また、地元で活躍する芸人( パフォーマー) も多数出演する札幌スタイルの番組で、どこにも真似できない寄席をつくっていきます。

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