「狸寄席の会」からのご挨拶

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かつて、札幌には演芸場が多数常設されておりました。

演芸場とは、主に落語や講談と言った、「大衆芸能」を興行するための建物です。

資料に残っているだけでも札幌にはかつて「席亭山下」「開進亭」「松進亭」「札幌亭」「金沢亭」「丸市亭」「南亭」などがあり、隆盛を誇ったことがうかがえます。

しかし、多くは明治時代のうちに姿を消し、平成の世の札幌には、常設の演芸場は存在しません。

つい先日も、名古屋に唯一残っていた常設演芸場の「大須演芸場」が閉鎖になるという悲しいニュースが飛び込んできており、そのニュースが記憶に残っている方もおられるでしょう。

それだけ演芸場もしくは大衆芸能を取り巻く環境は、厳しいものと言わざるを得ないかもしれません。



ただ、「和」に起点を発する大衆芸能をこのままにはしておけないと、札幌の狸小路に常設の演芸場を作り、そこで定期的に落語の寄席などを開き、札幌の皆さんに身近な笑いをお届けしたいという志を持つメンバーが集まりました。

それが私たち「狸小路に常設演芸場をつくる会(通称「狸寄席の会」)」です。

札幌は周辺の地域とあわせると200万人を超える大きな町です。

その札幌の中心ともいえる、老舗と若者が共存する賑わいの町「狸小路」に、和と笑いの文化を醸成し、札幌を笑いの絶えない明るい街にしていきたいと考えています。



そのスタートラインとして、2013年10月に江戸から真打の噺家さんをお招きして「第一回狸寄席」(上の画像です)を開催させていただきました。

ご年配の方からお子さんまで、思い思いのお弁当やお飲み物を片手に、噺家さんたちの豊かな表情と軽妙な語り口に酔いしれていただき、大変なご好評をいただきました。

今後も定期的に「狸寄席」を開催し、ゆくゆくは常設の演芸場を…と考えております。

「第二回狸寄席」は平成26(2014)年4月26日(土)に開催予定ですので、皆様ふるって足をお運びください。

みなさまにおかれましては、趣旨をご理解の上、格別のご配慮とご支援賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
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プロフィール

tanukiyose

Author:tanukiyose
狸寄席は、地元で活躍する芸人(パフォーマー)の紹介の場でもありたいと思っています。札幌に来たら狸寄席を見に行きたいと思われるような、お客様に愛されるコミュニティを目指します。
Q 札幌に寄席をつくろうと思うわけは?
A 東京や大阪には、定席と言われる寄席があります。そして寄席のある街の周辺には昔ながらの賑わいがあって、風情があります。我々は、かつて7軒も寄席があったと言われている札幌の中心市街地に、気軽に生の演芸を体験できる場所をつくることで、街を味わい豊かにできるのではないかと考えています。狸小路を和服で行きかう人が増えたり、北海道の歴史や出来事を落語にする人がでてきたり、そうした街に魅力を感じて、街を愛する人が増えれば良いなと思っています。即物的に買い物を楽しむだけではない、そこにいる時間を楽しめる場所をつくることで、文化的に豊かなまちづくりに貢献できると信じて「寄席」づくりを目指しています。
Q 狸寄席と他の落語会の違いは?
A 狸寄席は、本場江戸の寄席のように、着流しでふらっと立ち寄れて飲食も楽しめることができます。また、地元で活躍する芸人( パフォーマー) も多数出演する札幌スタイルの番組で、どこにも真似できない寄席をつくっていきます。

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