「狸小路に常設演芸場をつくる会」(狸寄席の会)について

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「狸小路に常設演芸場をつくる会」(狸寄席の会)を発足させてもうすぐ丸一年になります。

最近、狸寄席の意義や狸寄席の目標について聞かれる機会がありました。

そこで、私たち「狸小路に常設演芸場をつくる会」の目標と活動方針を振り返りました。





狸小路に和と笑いの文化の拠点ができることは、さっぽろそして北海道にとって大きな強みになると信じています。

常設演芸場を中心として、狸小路が和のテーマパークのようになる。

なんだか面白いと思いませんか?





以下、少し長いですが、「狸小路に常設演芸場をつくる会」の設立趣意書です。

年度別計画が前倒しになっています(笑)





「狸小路に常設演芸場をつくる会」通称「狸寄席の会」設立趣意書

札幌は周辺の地域とあわせると200万人を超える大きなまちです。

一方で、常設の演芸場や寄席の灯が消えてから長い月日が経ち、生で落語などの演芸を鑑賞できる機会は減っています。

そこでわれわれ「狸寄席の会」は、遠くない将来に、賑わいのまち「狸小路」に常設の演芸場をつくり、和と笑いの文化を醸成することで、札幌のまちづくりに貢献したいと考えています。

つきましては、みなさまにおかれましては、趣旨をご理解の上、格別のご配慮とご支援賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。



・目標

札幌に和と笑いの文化を根付かせ、2016年には隔月開催の常設寄席を実施させる。



・活動方針

定期的(年数回)に寄席等のイベントを狸小路で実施し、演芸場開設の社会的気運を醸成する。

本場の芸人を起用し交流することで、札幌の笑いの文化の質向上をめざす。

狸小路商店街各店舗と積極的にコラボレーションし、観客数増と来店客数と売上増につなげる工夫を行う。

ノスタルジー感あふれる狸小路を和と笑いの商店街のイメージをもたせる。

「狸寄席の会」をきっかけに和と笑いのコミュニティづくりに貢献する。



・年度別計画

2013年 10月の1回開催

2014年 4月 10月の2回開催

2015年 4月 7月 10月の3回開催

2016年~隔月開催をめざす。

(この計画から少し前倒しになっているのがお分かり頂けますか?既報のとおり2014年は、8月に2回目が開催されるのです(^^)。それもこれも皆さまのおかげ。本当にありがたいことです)
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8月2日(土)「狸寄席2014夏」出演者および番組発表!

8月2日(土)「狸寄席2014夏」まで2カ月を切っております。

いよいよ夏到来です!!

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facebookの狸寄席ページをご覧の方はもうご存知でしょうが、あらためて出演者および番組をお知らせいたします!!



小狸寄席(素人寄席)

昼の部 14:00~16:20


  前座
落語 舞亭 鹿花
落語 綴家 三千代

★14:20
落語 茶会家 楽志
落語 藤花亭 梅殊
漫談 アキト
落語 えぞ家 葉櫻
落語 わて家 わらく

    お仲入り

★15:30
演舞 一世一代時代組
落語 日之出家 金助
漫才 市原
落語 極楽亭 とん暮



狸寄席

夜の部 17:00~19:00


★17:00
落語 春風亭 朝也
落語 春風亭 柳朝
  
    お仲入り

★18:00
漫才 オクラホマ
落語 三遊亭 金八

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昼の部「小狸寄席」には、漫才の「市原」さんや、ピン芸人の「アキト」さん、演舞の「一世一代時代組」さんなどの新たな色物出演者をお迎えしました。

夜の部「狸寄席」は、落語は本場お江戸より、今回初登場の根室出身の三遊亭金八師匠をはじめとして、春風亭柳朝師匠、春風亭朝也さんの3組と色物として今回もオクラホマさんに登場いただきます。

チケットは、ドリノキ(中央区南1西4日之出ビル9F)、まめぐら(中央区南5西13)、道新プレイガイド、大丸藤井プレイガイドで取り扱っております。

※出演者の変更がある場合がございます。時間は演目により前後する場合がございます。ご了承下さい。




「狸寄席2014夏」(昼の部・夜の部)
日時  2014年8月2日(土)
昼の部 13:30開場14:00→16:20 
夜の部 16:30開場17:00→19:00
会場  札幌狸ぽんぽこ座(札幌プラザ2・5)札幌市中央区南2西5(狸小路5丁目)
昼の部 「小狸寄席」:料金 1,000円 小学生以下500円(前売・当日とも)    
夜の部 「狸寄席」料金 2,500円(前売) 3,000円(当日)
    ※昼夜通し券3,000円

お問合せ先:狸小路に常設演芸場をつくる会事務局(着物屋まめぐら内)      
E-MAIL tanukiyose@gmail.com
URL http://tanuki.yose.hokkaido.jp/
Facebook https://www.facebook.com/tanuki.yose.ponpoko
電話 011-511-6777(受付:水-日12:00-18:00)月・火休

主催:狸小路に常設演芸場をつくる会




「狸小路に常設演芸場をつくる会」通称「狸寄席の会」について
札幌は人口約200万人の大きなまちです。
一方で、常設の演芸場や寄席の灯が消えてから長い月日が経ち、生で気軽に落語などの演芸を鑑賞できる機会は減少しています。
そこで「狸寄席の会」は、遠くない将来に、賑わいのまち「狸小路」に常設の演芸場をつくり、和と笑いの文化を醸成することで、札幌のまちづくりに貢献したいと考えています。
ぜひとも、格別のご配慮とご支援賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

狸小路7丁目「ラーメン一徹さんとジンギスカンアルコさんと…」

前回記事にさせていただいたところ、非常にご好評いただいております「狸小路グルメ」。

勢いに乗って再び記事を作らせていただきました。

今回ご紹介するのは狸寄席役員会でも伺わせていただいている狸小路7丁目の「一徹」さんです。

まずはお店の情報からどうぞ。

店  名 一徹
電  話 011-221-1451
住  所 札幌市中央区南三条西7-3 狸小路7丁目
営業時間 11:30~14:00 17:00~22:00(L.O.21:15)
定  休 日曜





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お店の外観です。

一徹さんの手前に「生肉ジンギスカン アルコ」さんの看板もありますが、実は内部ではこの二つのお店はつながっています。

ちょうど「ラーメンブース」と「ジンギスカンブース」に別れている…という感じでしょうか?





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そして2階にはこのように宴会スペースもあります。

下の階では店主さんが中華鍋をふるってラーメンを作っていたり、ジャンジャンとラム肉を焼いていたりするんですが、2階はちょっと落ち着いた雰囲気です。





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そして最初に出てくるのはラーメンでもジンギスカンでもなくお刺身…。

何度か伺っているのでもう慣れましたが、最初は「ここはラーメン屋さんとジンギスカン屋さんじゃなかったっけ?」と頭の上にクエスチョンマークがつく感じなんですが、このお刺身、それも脂がのってておいしいのです(^^)。





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そして続いて出てきたのは一人一人に取り分けられたブイヤベース…。

結論から言うと、ラーメンは最後まで出てきません(笑)。

もっとも、ラーメンが宴会のメニューに入っているところってあまりないですけどね(笑)。





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続いて出てきたのは(おそらく羊肉の)煮込み。

これが本当においしいんです。

今後、1階のアルコさんにジンギスカン食べに行ったときも頼みたくなるくらいに…。

この煮込みでビールやワインが進むこと進むこと…。





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こちらは羊肉のラビオリです。

フランス料理のブイヤベースにイタリア料理のラビオリ…。

多国籍な宴会メニューですよね~。

そういえば「アルコ」って店名も、もしかしたらイタリアにある地名に由来するのかも…。





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そしてメイン料理が出てきました。

当然ジンギスカンです。

赤々と熱せられた炭が、肉を焼くのを今や遅しと待ち構えています。





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そしてお野菜の上にお肉がっ!

野菜は蒸すとおいしいと教えていただいたので、野菜の上にお肉をかぶせて蒸してみました(^^)。





和洋中が見事に融合したお店です。

ラーメンに中華料理にジンギスカンに洋風料理に、どのお料理も満足させてくれることと思います。

ぜひ足を運んでみてください。

狸神輿渡御と7月18日からの狸祭り

毎年、6月中旬から夏が来るような感じですが今年はまだ少し涼しいですね。

でも、この寒さが過ぎれば、いよいよ札幌にも夏到来なのではないでしょうか?

先日の「北海道神宮例祭」における「神輿渡御」は、雨を吹き飛ばすほどの熱気でとり行われました。

狸寄席のスタッフも「狸神輿渡御」に参加し、狸小路のお神輿を担いで狸小路を練り歩きました。

後日、機会があったら詳細をレポートさせていただこうと思いますが、今回はちょっとだけ画像をご紹介させていただきます。

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お神輿と言えば「さっぽろ夏まつり」にも、お神輿はその雄姿を我々に見せてくれます。

「さっぽろ夏まつり」は文字通り、さっぽろに夏を告げるおまつりです。

そして狸小路の夏と言えば、「さっぽろ夏まつり」と同期間に行われる毎年恒例の「狸まつり」です。

今年はなんと61回目!

7月18日から開催です。

「狸寄席2014夏」は、その会期中の8月2日(土)に開催されます♪

そして「狸寄席2014夏」は、狸まつりの関連イベントでもあるんです。

狸まつり 7月18日(金)~8月20日(水)

狸まつり ナイトバーゲン 7月26日(土)(予定)

狸まつり 狸八徳例大祭・狸神輿渡御 8月9日(土)(予定)

詳細は、以下のURLからどうぞ(^^)。

明日(というか今日)は北海道神宮例祭の神輿渡御です

毎年6月14日~16日は、「札幌まつり」とも言われる「北海道神宮例祭」です。

今年は曜日のめぐりはよいですが、雨が降ったりやんだりと外でお仕事される方には難しい天気だったような気がします。

明日は神輿渡御です。

晴れるといいですね♪

札幌市のページで「札幌まつり」が紹介されていました。

神輿渡御に参加するスタッフもいます。

狸小路を練り歩く予定です。

いつの日か、「狸寄席」も、紹介されたらとの願いをこめて♪

「札幌まつり」に関しての詳細は以下のURLからどうぞ(^^)。





各地の町内会では、本日もさまざまな行事が行われたようです。

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昨年の画像ですが、とある地域の子供みこしの様子です。

たくさんの子供たちが、元気に参加してくれておりました。

新テーマ「狸小路グルメ」 第一回は「やきとりアルニコ」さん

今回よりブログの新テーマとして、狸小路(とその周辺)の飲食店をご紹介する「狸小路グルメ」を立ち上げさせていただきます。

落語とは直接関係ないんですが、少しでも狸小路と狸小路のお店を知ってもらいたいという思いを込めて…。

なかなか粋にお店を紹介できるほど気の利いた人間ではないもので、ただ単にお料理を列挙するだけの記事ですが、少しでも興味を持っていただいたり、足を運んでいただいたりしたらとてもうれしいです。





今回ご紹介するのは、狸小路10丁目の「アルニコ」さんという焼き鳥がメインのお店です。

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こんな感じの店構えです。

さしあたりお店の情報を。

店名:やきとり アルニコ
住所:札幌市中央区南2条西10-1000-7 二条パークビル1F
電話番号:011-233-2325
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:日曜日





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とりあえず一杯。





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お通しの肉じゃがです。

おいもに味がしっかりとついていて、おいしかったです。





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炭焼き自家製ベーコンです。

ビールに合いますね~。





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おすすめメニューのおでん盛り合わせです。





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このころになると、いつしか飲み物はビールから赤ワインに…。

この日は月曜だったのですが、月曜からしっかりと飲んだくれて…。(^^;





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こちらもおすすめメニューだったと記憶していますが、じゃこと〇〇(失念)のピザです。

一切れ食べられちゃってますが…(苦笑)。





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ハモンセラーノ(生ハム)です。

こちらもビール・ワインに合うんですよね…。

ワイン党はこれと赤ワインとチーズさえあればずっと飲んでいられるのでは?





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これ、カチョカバロをパンの上に乗せて焼いたものだったですかね?

お恥ずかしい話なんですが、酔っ払ってきたために料理名があいまいになってきました…。





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思いっきりピンボケしてますが、確か手羽先の甘辛揚げです。

酒が進んで、カメラまで酔っ払っちゃってるんですかね?(苦笑)





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ささみ わさび焼きです。

こちらもわさびが乗っているから料理名を思い出しただけで、わさびが乗っていなかったら記憶の彼方に料理名が飛んで行ってしまっていたかも…。

いずれにせよ、私はグルメリポートに向いていないのかもしれません(^^;。(でも懲りずに続けさせてもらおうと思っています)





こちらのお店はちょっと中心部から外れていますが、なかなか気の利いたおいしいお店です。

是非お近くに行かれる際はお試しになってみてください(^^)。

落語入門「第八回 噺家さんの亭号とは」

前回ご紹介した「江戸落語中興の祖」こと烏亭焉馬。

彼が「亭号」を初めてつかった落語家とも言われているということはちらっと書かせていただきましたが、今回は少し「亭号」について掘り下げようと思います。





亭号とは、今まで狸寄席にご出演いただいた噺家さんたちのお名前をお借りすると、柳家三之助師匠の「柳家」、春風亭柳朝師匠の「春風亭」、林家扇さんの「柳家」、金原亭馬吉さんの「金原亭」、8/2(土)の「狸寄席2014夏」にご出演予定の三遊亭金八師匠の「三遊亭」といった、いわば噺家さんの「苗字」ともいえるものです。

なお、「林家」という亭号は元々は「林屋」と名乗っていて、明治21年に五代目が林家正蔵を襲名したときに「林家」となったように、読み方は変わらずに漢字が変わる場合もあります。(ちなみに現在の林家正蔵師匠は九代目です)

「家」「屋」はともかく、「亭」も「料亭」という言葉もありますように「休憩用の建物」や「屋敷」という意味がありますので、建物に由来するものなのかもしれませんね。

もっとも、「桂」などのように建物に由来しなさそうな亭号もありますが…。

「露の」という亭号は、烏亭焉馬より先の時代に活躍した「露の五郎兵衛」から来ているのでしょうからやはり建物に関係なさそうです。





亭号によってその噺家さんがどこの流派に属しているかがわかります。

亭号は通例師匠と同じものが与えられるからです。

そして通常は一度与えられた亭号が変わることは、何か特別な事情がない限りありません。

例えば名跡を襲名するとき、もしくは何らかの事情で他門に移籍するときなどです。

ただし、師匠と弟子、兄弟子と弟弟子で亭号が違う場合もあります。

それはその亭号同士がもともと同じ流派だったりする場合がほとんどです。

もちろん他の理由で違う亭号を名乗る場合も散見されますが、ここでは詳しく書くのを控えます。

また、「朝寝坊」など「これも落語の亭号なの?」と言いたくなる亭号もありますが、この亭号は歴史が古く由緒正しい亭号だったりもするので非常に興味深いです。

なお、「初代 朝寝房夢羅久」は烏亭焉馬の門下です。





今日はこのあたりで筆をおかせていただいて、次回は「色物」について掘り下げさせてもらおうと思います。





画像は前回の狸寄席2014春の「めくり」です。

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わて家わらくさんは、上方仕込みのテンポよい芸を、小気味よく披露してくださいました。

8月2日(土)は「狸寄席2014夏」の日!

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開催まであと二か月を切りましたので、あらためて告知させていただきます。

「狸寄席2014夏」についてです。

「狸寄席2014夏」は、まさしく夏真っ盛りの8月2日(土曜)、場所はいつもの狸小路5丁目「さっぽろ狸ぽんぽこ座(札幌プラザ2.5)」で開催されます。

今回も昼の部と夜の部に別れて開催させていただきます。



「昼の部」は「小狸寄席」と題させていただき、社会人落語家さんたちが芸を競ってくれます。

現在決まってる出演者は、極楽亭とん暮さん、えぞ家葉桜さん、藤花亭梅殊さん、わて家わらくさん、日之出家金助さんでして、いずれ劣らぬ実力者ぞろいです。

料金は1,000円(小学生以下500円)となっており、13時30分開場14時開演となっております。



「夜の部」は狸寄席ではすっかりおなじみの春風亭柳朝師匠、前回の「狸寄席2014春」でもご出演頂いたオクラホマさん、そしてご当地北海道は根室のご出身の三遊亭金八師匠が狸寄席に初登場してくださいます。

ブログ担当の私も数年根室に住んでいたこともあり、個人的に金八師匠のお噺を拝聴するのが楽しみでなりません。

さらには若手落語彼のコンテストで優勝経験のある実力派、春風亭朝也(ちょうや)さんも出演してくださいます。

料金は前売2,500円、当日3,000円となっており、16時30分開場17時開演となっております。

また、昼の部夜の部の通し券は3,000円です。



お問い合わせは「狸小路に常設演芸場を作る会事務局(まめぐら内)」までどうぞ。

E-MAILは 

tanukiyose@gmail.com 

となっております。

URLは 


からどうぞ。(ブログにもフェイスブックにもとべます)



皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げております(^^)。

落語入門「第七回 江戸落語中興の祖」

前回の落語入門では、江戸で落語家として活躍していた「鹿野武左衛門」が、全く無関係の流言にかかわったと濡れ衣を着せられ、事実上落語家生命を絶たれてしまい、そのことが原因で江戸落語乃発展が100年遅れた…ということを書かせていただきました。

彼が亡くなったのは1699年(元禄12年)ですが、その100年弱のちに登場し、江戸に再び落語の文化を謳歌させた人物を今回はご紹介します。





その人の名は烏亭 焉馬(うてい えんば)。

寛保3年(1743年)に江戸で生まれ、文政5年(1822年)に亡くなった方です。

元々は大工の棟梁の家に生まれ、彼自身も大工棟梁となり、幕府の役人として幕府の施設の建築や修繕を行う「小普請方」という職についていました。

彼の能力は大工の棟梁だけにとどまらず、俳諧や狂歌、そして浄瑠璃の台本、滑稽本、洒落本など、多岐にわたりました。

また、演劇界のパトロンとしても力を発揮した人物で、歌舞伎役者の五代目市川団十郎とは義兄弟の契りをかわすほどでした。

今でいうマルチな才能を持ち合わせただけでなく、人脈的金銭的にも恵まれていた人物…と言えるのではないでしょうか。

焉馬はそれだけにとどまらず、天明6年(1786年)に新作の落し噺(つまり落語)を披露する会「咄の会」を、向島の秋葉大権現社の境内にあった武蔵屋という料理屋で開催します。

この会自体はまだ寄席という形ではなく、教養人が自作の落ちがある噺を互いに披露しあうというものでして、滑稽本「浮世風呂」や「浮世床」で知られる式亭三馬や浮世絵師の山東京伝なども出席していたとされています。

この会が評判を呼び、料理屋の二階などを会場にして定期的に開催されるようになったことで、再び江戸での落語が盛んになっていきます。

このことから、焉馬は「江戸落語中興の祖」と呼ばれるようになりました。





また、焉馬は「亭号」を初めてつかった落語家とも言われています。

亭号をWikipediaでひも解いてみますと…。

「文人・芸人などの号。作家・二葉亭四迷の「二葉亭」、噺家・三遊亭圓朝の「三遊亭」など。今日では主に落語家や漫才師が使う。」とあります。

それでは次回は歴史の流れから少し外れて「亭号」について少し深く掘り下げてみようと思います。





画像は先日の狸寄席2014春の「めくり」です。

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藤花亭梅殊さんは、北海道落語界のアイドルとして、学生時代から鍛えた芸を存分に披露してくださいました。

プロフィール

tanukiyose

Author:tanukiyose
狸寄席は、地元で活躍する芸人(パフォーマー)の紹介の場でもありたいと思っています。札幌に来たら狸寄席を見に行きたいと思われるような、お客様に愛されるコミュニティを目指します。
Q 札幌に寄席をつくろうと思うわけは?
A 東京や大阪には、定席と言われる寄席があります。そして寄席のある街の周辺には昔ながらの賑わいがあって、風情があります。我々は、かつて7軒も寄席があったと言われている札幌の中心市街地に、気軽に生の演芸を体験できる場所をつくることで、街を味わい豊かにできるのではないかと考えています。狸小路を和服で行きかう人が増えたり、北海道の歴史や出来事を落語にする人がでてきたり、そうした街に魅力を感じて、街を愛する人が増えれば良いなと思っています。即物的に買い物を楽しむだけではない、そこにいる時間を楽しめる場所をつくることで、文化的に豊かなまちづくりに貢献できると信じて「寄席」づくりを目指しています。
Q 狸寄席と他の落語会の違いは?
A 狸寄席は、本場江戸の寄席のように、着流しでふらっと立ち寄れて飲食も楽しめることができます。また、地元で活躍する芸人( パフォーマー) も多数出演する札幌スタイルの番組で、どこにも真似できない寄席をつくっていきます。

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