ちえりあさんの「落語のいろは展」に行ってきました①

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前回の記事でご紹介した「落語のいろは展」に、早速行ってまいりました。

札幌市営地下鉄東西線の宮の沢駅ほど近くにある「札幌市生涯学習総合センター ちえりあ」さんにおいて開催中です。

落語と今まで縁遠かった方にも落語に親しんでもらえるようなパネル展示や、より落語家さんを身近に感じることのできるようなアイテム展示がなされています。

6月28日まで、午前8時45分から午後10時の間に毎日展示されています。





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パネル展示では、「落語ことはじめ」と題して落語の歴史が紐解かれていたり、「寄席と鳴り物」について説明されていて、分かりやすく落語に触れさせてくれます。

中央部分には、噺家さんがお一人お一人デザインする手ぬぐいや、その日の演目を記録したネタ帳がアイテム展示されています。

まるで印刷されたかのような達筆で書かれたネタ帳もあり、ただただ感心するばかりでした。





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パネル展示では他にも、「上下を切る」という落語の仕草について、写真入りで解説してくれていたり、「古典落語」や「新作落語」の定義、落語のオチについてなど分かりやすく勉強させてくれたりしていて、落語を知ることに大きく手助けしてくれること間違いなしです。

「落語は興味があるけど、敷居が高い…」と思っておられる方に、是非ご覧いただきたい展示ですね。

画像は同じくパネル展示の「落語芸術協会」さんの「噺家系図」です。

字が細かいので詳細はぜひ現地でご確認ください(^^)。

お名前をご存知の噺家さんもいらっしゃるはずです。





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また、「前座」「真打」「色物」など、落語に興味がない方でも聞いたことがあるような落語の言葉についても説明してくださっています。

特に「色物」という言葉に関しては、現代の方々が持っているイメージとはちょっと違った定義がなされていると言えるかもしれません。

画像は「大入」を願って(おそらくちえりあさんの)職員さんがデザインしたはっぴです。

「ます」を二つ重ねて「ますます大入りになりますように」…という意味が込められています。





まだまだご紹介したいことはたくさんあるのですが、今回はここで筆を置かせていただき、次回に続きたいと思います(^^)。

噺家さんだけではないのです

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本場の寄席では噺家さんだけが出演するわけではありません。

漫談、漫才、手品、三味線、曲芸などのいわゆる色物の方々が寄席を彩ります。

様々な芸能を寄せるのが、寄席の楽しみでもあります。

ウクレレ漫談の牧伸二さんも寄席の出身ですし、あのナイツも寄席で芸を磨いています。

狸寄席では落語だけではなく、色物も呼べればという夢を持っています。

地元の芸能育成に、少しでもお役にたてれば…という夢もあります。

いつの日か、全国各地から、狸寄席の舞台に立つことを夢見る芸人さんが増えたら素敵だと思いませんか?

なお、写真でウクレレを弾いているのは牧さんではなく、茶会家(さかいや)楽志さんです。

昨月の小狸寄席では落語を聴かせてくれました。



また、4月26日(土)に予定されている第二回狸寄席まで、早いものでもう二か月を切りました。

私たちも鋭意準備に取り組んでいます。

ぜひ万障お繰り合わせのうえ、足をお運びください。

長屋暮らしって

長屋って、皆さんご存知ですよね?

「デジタル大辞泉」によりますと、長屋とは、「細長い形の家。棟を長く建てた家。もしくは1棟を仕切って、数戸が住めるようにつくった細長い家。棟割り長屋。」とされています。

一方で、フリー百科事典「Wikipedia」によりますと、長屋(ながや)とはやはり集合住宅の一形態と定義づけられています。

さらには、長屋という言葉で一般にイメージされるのは、下町の狭い路地に面して建てられた木造の住宅であり、歴史的には、伝統的な都市住居として広く見られる形態だったそうです。



今の暮らしでは、向こう三軒両隣、味噌や醤油を借りてくる、というようなことは考えにくいかと思います。

少し前の日本では当たり前のような長屋暮らしが現在では少なくなりました。

庶民的であたたかい長屋暮らしが落語では描かれています。

登場人物の八っつぁん、熊さんも長屋の人、大家さんが出てきたり、ご隠居が出てきたり、人と人との触れ合いの場が長屋暮らしにはあるのではないでしょうか?

そんな長屋暮らしを現代に再現してるのが、今流行りのシェアハウスなのではないかな、と思います。

醤油や味噌は貸し借りしたり、みんなで遊んだり、長屋暮らしを満喫できるシェアハウス、面白そうです。

下にリンクさせていただいたページは、狸寄席のチラシに協賛いただいております、BUIEのページです。

UHBのスーパーニュースに特集が組まれてるとのことです♪


生活の中に、ふれあいがいつもあり続ける、そんなシェアハウス。

新しさの中に、日本の暮らしの伝統が根付いている…そんな住居形態なのかもしれません。

落語のススメ?

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BSTBSで先日、「謎解き!江戸のススメ 「落語」庶民最大の娯楽」が放送されました。落語ファンの方には観られた方もいらっしゃったのではないでしょうか?

江戸時代から明治にかけて、歌舞伎も人気の芸能でしたが、その入場料金は高く、庶民にはなかなか手の届かないものだったそうです。

その点落語の寄席は安く、庶民にも楽しめる、まさに庶民の文化だったそうです。

江戸末期ともなると、170軒以上の常設の寄席があったというから驚きです。

夕食を食べたあとなどに、テレビでも観るような感じで、「ちょっと寄席でも」と言いつつ近所の寄席に行っていたようです。

狸寄席も庶民のお楽しみとして、「ちょっと寄席でも」とお出かけいただけると何よりです♪

写真は先日の札幌落語倶楽部の稽古会の様子です。

小狸寄席までもうすぐなので、皆さん気合いが入ってます!

下にも記載しますが、素人落語選手権?の「小狸寄席」は、2月15日(土)に札幌狸ぽんぽこ座(狸小路5丁目、札幌プラザ2・5)にて開催します。

12時開場、13時開演なんですが、12時から前座の方々が芸を競い合ってくれるので、もしお時間ありましたらお早目にお越しください(^^)。




★狸寄席関連スケジュール★


●寺子屋ぽんぽこ!「庶民の心伝え続ける575…こんにちは、川柳です!」●
日時:2月4日(火)19時~20時
講師:太秦 三猿 先生(川柳さっぽろ編集長)
会場:さっぽろ狸ぽんぽこ座(札幌プラザ)(中央区南2西5 狸小路5丁目)
料金:500円(狸寄席支援金)
前座:小狸寄席出演の素人噺家による落語一席


●素人落語選手権「小狸寄席」●
日時:2月15日(土) 12時開場、13時開演(16時終演予定)
出演:綴家小太郎 極楽亭とん暮 茶会家楽志 他 
会場:さっぽろ狸ぽんぽこ座(札幌プラザ)(中央区南2西5 狸小路5丁目)
料金:1,000円(前売・当日とも)小学生以下500円


●柳家三之助独演会「三之助をみたかい?in札幌 Vol.28」●
日時:2月15日(土) 18時30分開場、19時開演
番組:柳家三之助「演題は当日のお楽しみ」
会場:札幌中央区民センター2階 つどい
木戸:前売2,000円 当日2,500円


●第二回狸寄席●

<昼の部>
日時:4月26日(土) 15時開演
出演:道内素人落語家
会場:さっぽろ狸ぽんぽこ座(札幌プラザ)(中央区南2西5 狸小路5丁目)
料金:1,000円(前売・当日とも) ※昼夜通し券 3,000円

<夜の部>
日時:4月26日(土) 17時開演
出演:柳家三之助、春風亭柳朝、金原亭馬吉
会場:さっぽろ狸ぽんぽこ座(札幌プラザ)(中央区南2西5 狸小路5丁目)
料金:2,500円(前売) 3,000円(当日)

みずから落語することに目覚めたアマチュア噺家さんたち

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落語の楽しみ方は人それぞれ。

寄席や独演会で生の落語を目で観て耳で聴く、これは生の醍醐味があります。

CDやDVDで名人の芸を繰り返し楽しむ、これはこれで乙なものです。

はたまた、観る聴くでは飽き足らず、噺を披露する楽しみもあるようです。

実際、道内にはたくさんの社会人落語倶楽部があり、みずから落語することに目覚めたアマチュア噺家さんたちが、日々精進しながら、様々な場面でその腕前を披露しています。

札幌落語倶楽部もその中のひとつです。狸寄席の会には札幌落語倶楽部の綴家小太郎さんが参加してまして、今回の小狸寄席には、倶楽部メンバーのご協力を強くいただいております。

昨日は、その札幌落語倶楽部の定例稽古会で、見学と打ち合わせを行ないました。

まだ稽古2回目という方もいらっしゃったり、ベテランの方もいたりと、皆さん味わいのある噺をされてました。

音楽サークルでは合奏するという楽しみもありますが、落語はあくまでも個人芸、集まることでどんなことをするのか、疑問に思う方もいらっしゃるかとは思いますが、人の噺を観て取り入れたり反省したり、人に噺を観て聴いてもらうことで芸に磨きをかけたりと、やはり趣味の仲間が集う楽しみは、どんなものにも共通項があるのではないでしょうか?



そんな落語大好きな仲間の集う小狸寄席は、きっと味わい深く、応援していきたくなるものだと思います。

もちろん、江戸前の本格的なプロの噺家さんの噺は心に響きいつまでも余韻を残す素晴らしいものですが、地元の仲間を温かく見守り応援し、札幌に生の芸能文化を根付かせていく、そんな楽しみ方もあって良いのでは?そう感じたひとときでした。


次回の稽古会は2月10日です。

ご興味ある方はぜひホームページを覗いてください♪



また、狸寄席でお馴染みの柳家三之助師匠による特別落語教室も定期的に行なっています。

こちらは2月開催に向け、日程調整中とのことです。

プロの噺家さんにアドバイスを受ける機会があるなんて貴重なことですよね!

札幌に落語文化を根付かせようとしてくださる、三之助師匠にも敬服です。

2月15日には18時半開場19時開演で「三之助をみたかい?in札幌 Vol.28」が中央区民センターにて開催されます。

狸小路5丁目から10丁目まではものの数分です。

小狸寄席のあとには、三之助師匠の絶品落語をぜひお楽しみください!

プロフィール

tanukiyose

Author:tanukiyose
狸寄席は、地元で活躍する芸人(パフォーマー)の紹介の場でもありたいと思っています。札幌に来たら狸寄席を見に行きたいと思われるような、お客様に愛されるコミュニティを目指します。
Q 札幌に寄席をつくろうと思うわけは?
A 東京や大阪には、定席と言われる寄席があります。そして寄席のある街の周辺には昔ながらの賑わいがあって、風情があります。我々は、かつて7軒も寄席があったと言われている札幌の中心市街地に、気軽に生の演芸を体験できる場所をつくることで、街を味わい豊かにできるのではないかと考えています。狸小路を和服で行きかう人が増えたり、北海道の歴史や出来事を落語にする人がでてきたり、そうした街に魅力を感じて、街を愛する人が増えれば良いなと思っています。即物的に買い物を楽しむだけではない、そこにいる時間を楽しめる場所をつくることで、文化的に豊かなまちづくりに貢献できると信じて「寄席」づくりを目指しています。
Q 狸寄席と他の落語会の違いは?
A 狸寄席は、本場江戸の寄席のように、着流しでふらっと立ち寄れて飲食も楽しめることができます。また、地元で活躍する芸人( パフォーマー) も多数出演する札幌スタイルの番組で、どこにも真似できない寄席をつくっていきます。

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